こんにちは。記者のnoaです!今回は関西の服飾専門学校ではかなり有名な上田安子服飾専門学校(通称 上安)に出向き(といっても公式ではありませんので) 内情をリサーチ 現役講師、生徒の声も聞きました!
ファッションの仕事に携わるにはそもそも専門学校に通うことは必要なのか
そのあたりまで深堀できたらと思っています!
目次
学費や入試について
まずファッションの専門学校に行きたいと悩んでいる方が一番気になるのがこれでしょう。
コースによって違いますが、これは年間120万から140万(トップクリエイターコース)
といった感じです。
というより、学科によって多少差はあるものの、関西の有名ファッション専門学校である
モード学園、文化服装学園、上田安子服飾専門学校 この3校でそこまでの差はありません。
上安(上田安子服飾専門学校の略称)が10万ほど高く他2つはだいたい年間110万ほどです。
上安の140万のトップクリエイターコースはパリ研修などもカリキュラムに含まれているので
この値段ということ。
現役のデザイナーに聞いてみたところ
「ぶっちゃけこの10万の差は忘れてください。値段以外の部分で見比べてみて決めて下さい。それぐらい学校の環境っていうのは将来に直結します。将来仕事をして返済していけばいいので まずは投資だと思ったほうがいい。 」
ということでした!
入試についても現役学生に聞いてみました
ぶっちゃけ誰でも受かる気がします、、、、たぶん、、、
ぶっちゃけすぎ! まぁ専門学校ってそんなもんなのかもしれないですね。
入ってからの方が大変なので、入試の事を心配するよりはより身のためになることを準備したほうがいいのかも!
現役生徒たちの口コミや雰囲気
楽しいけどおしゃれな人が少ない印象です。
確かに!上安って知的で職人気質な人が多い印象です。(完全にISSEI MIYAKEのデザイナーに就任した近藤さんの印象ですが笑)
他にも少し前なら現ベイシックスを立ち上げた元クリスチャンダダの森川さん も上安ですね。
女子の比率が多い。男子はクラスで2~4人程度。
コミュ力があって女子ともしゃべれないと結構きつい
なるほど!男子は嬉しいやら つらいやら、人によってかなり賛否が分かれるポイントですね。
全ての学生がファッションの道を志していて私のファッションにも
偏見の目はありません。
田舎から出てきた私としては、ワクワクが止まりません!
こんなにも仲間がいるなんて!
これは本当にそうですよね。田舎でお洒落をしてる時に向けられる冷たい目線。電車の中の視線。
すごく分かります!笑
ここにいる学生はみんな同じような思いを少なからず経験したことがあるでしょう。
ぶっちゃけ上田安子服飾専門学校の良い所
オートクチュールという洋服のオーダーメイド、
クラシックで伝統的な作り方が学べます。
デザインよりも服作りそのものに力を入れているので他の学校よりも
より丁寧に服作りが学べます。
ドレスだったら上安だと思います。先輩も後輩も先生もドレス大好きな人多いし!
1月にある上田安子ファッションコレクションのおおとり
ウエディングの部門は圧巻!
他にも生徒数が多いからこそ競争意識が芽生え切磋琢磨できること。
パターンの技術が高く プロフェッショナルを目指しやすいこと等があげられていました。
ぶっちゃけ上田安子服飾専門学校の悪いところ
正直、ひねくれた私的にはこれが一番聞きたい!笑
センスがいまいち。必ずしもそうではありませんが、最近のトレンドや服作りにはあまり対応していない印象があります。
ですが、COMME des GARCONSの元パタンナーをはじめ
最新のモードを理解する講師の方が複数いらっしゃるらしく
まったく理解がない訳ではないそうです!
無駄なカリキュラムが多く感じます。
歴史やビジネス論、素材の勉強など、座学と言われるようなカリキュラムは
確かに学生に不人気です。
原因としては、学校あるあるですが個々の先生の授業は先生毎にお任せされているので、学校全体の一貫性がなくそれぞれの授業で得た知識が繋がっていく楽しさが実感されにくいのではないでしょうか。
これは、、、奥が深そうですね。 確かに学生のうちってただ闇雲に知識を断片的に学んでいく印象です。大人になってからその点が線に繋がっていく経験が私もあります。
学生のうちから学んだ知識をこれはどう使うのかなど先生にプラスアルファ質問して
より使える知識にしていく工夫が必要かもしれません。
かなりぶっちゃけた話
上田安子服飾専門学校に行けばデザイナーやパタンナー、ファッションの輝かしい世界に仲間いりすることは出来るのでしょうか?
正直厳しいです。それは当校だけではなく どこもそうです。
販売員にはなれるでしょう。ピンキリですが職種だけで言えばこれは正直大学卒でもなれます。
ですが、デザイナーパタンナーの就職率は全体の10%にも満たないと思います。
なんと、、、これは全ての学校共通かもしれませんが、学校が謳う就職率というのは実は学期末の3月の時点で就職希望の人を対象にした割合なので、そもそも就職をあきらめた人などはここに含まれないそうなんです。さらに販売員になったとしても就職率は上がるので なるほどこれは厳しい。。。
そういう点では、デザインはうつろいやすく さらに就職率がそもそも狭き門なので
パタンナーや服作りのスペシャリストとして手に職をつける上田安子服飾専門学校は
今の時代的にもかなりおすすめ!
最新のモードファッション、パリコレや東京コレクション、ハイブランドに
興味があるならトップクリエイターコース、もしくはファッションコリエイターマスターズコース。 やる気と今準備しているファッションの知識などを面接でぶつけてください!
どこのコースがおすすめ?
上安は関西でも1,2を争う大きなファッションの学校なので、
ファッションの仕事に携わるためのコースがほとんどすべて網羅されています。
なので、なりたい職業によっておすすめのコースは変わりますが
その中でもかなり変わっていて今希望が多いのが
舞台衣装専攻!
このコースに行くにはまずは
一番ベーシックとされている、ファッションクリエイターコースで入学します。
ファッションクリエイターコースでは2年次に希望コースに細分化していきます。
上でも取材したように上田安子服飾専門学校 特有の推しポイント「オートクチュールコース」
の中にさらに分岐して生まれたのがこの舞台衣装専攻という訳です。
アイドルや歌手、ダンサーや演劇などの衣装を作りたいと思って入学する人がかなり増えてきているそうです。
確かに通常の洋服とは仕様がまったく違うみたいですね!
例えば、着心地も大事ですが、余分なところを省略して経費を削減したり
かといって表に見えるデザインは日常服よりも遥かに過剰に表現する必要があります。
また、舞台などは繰り返し講演される事がほとんどなので、選択方法や保存方法なども
考えないといけないそう、、、
以外とデザインだけではなく舞台衣装ならではの
知識がかなり必要になるそうなんです。
そういった知識と技術を専門的にフォーカスして学べるのがこのコース。
自分の目標がある程度はっきりしてる人は勿論ですが、2年次からの選択コースなので
とりあえず1年間ベーシックなファッションについて勉強してから2年次に選択できるのも
学生にとってはかなり嬉しいですよね!
正直本場パリのオートクチュール技術が現代で応用されることはかなり少ないそうです。
ですが、衣装やドレス テーラリングの世界では今でも現役バリバリに使われいる技術
まさに上田安子服飾専門学校が誇る伝統技術の見せ場はオートクチュール学科の先にある就職先にありそうですね!
さらに衣装現場のプロが講師に来ているそうですが、これがかなり重要だそうです。
衣装の世界は狭く、一般のお客様を相手に商売をする訳ではないのでその性質上
個人事務所や個人で作家として衣装を制作してお仕事されている方が多いのだそう。
そのリアルなやり方や実際に仕事を斡旋してもらったり経験させてもらうことが
何よりも大事ということでした。
なるほど そこから自分が卒業して仕事をし始めるときの足掛かりにする訳ですね!
なんて実践的なコースでしょう!
これはかなりポイント高いのではないでしょうか。
コネクションや実際の仕事の取り方、衣装ならではの注意点や意識するべきデザインポイント
それらを勉強するのも、もちろん必要ですがライバルに差をつける一番のポイントはココ!
先ほども書きましたが、上田安子服飾専門学校の特筆点はオートクチュール技術という
圧倒的手仕事のレベルの高さ 手縫いでしかできない細かな表現があなただけの世界観を支えるバックボーンになるでしょう!
ここで講師の方に詳しく聞いてみました
手縫いはとても時間がかかり地味な作業の連続です。
一度や二度チャレンジしたぐらいでは上手くもいかず、さらに自分のスキルになっていく実感は得れないでしょう。
学生の3年間の間 信じて地道にやり続けた人にだけ光が差す瞬間が訪れます。
辛抱強く、根気のある人が勝つ世界!まさに手縫いのイメージって感じですね。
というより、ファッションの世界全般そういった要素はあるらしく、
華やかな世界とよくSNSを通じて誤解されていますが、その製造工程は地味でどれも時間と手間がかかるものばかりだそうです。だからこそそんな手間暇かけて作られる服は袖を通すだけで着た人を一瞬で華やかに彩ってくれるパワーがあるのでしょう。
ほんと最近のドラマの中の俳優さんたちの衣装 お洒落じゃないですか?
MAMEとかSAKAIとか今の流行っているブランドをどんどん取り入れてますよね、
この前なんて、Simone RochaやMarine Serre着てましたよ! なんてお洒落!!
そもそもが厳しいファッションの世界ですが、夢ばかりではなく現実的な知識と技術を身に着けて
こつこつと学びながら未来のファッション業界で是非活躍してください!
こんにちは、これはコメントです。
コメントの承認、編集、削除を始めるにはダッシュボードの「コメント画面」にアクセスしてください。
コメントのアバターは「Gravatar」から取得されます。